産業色彩技術協会

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色に込められた想い

 人は、普段から接しているものに安心感や親しみを覚えるようです。新しく住居を変えたときも、最初は、見るもの全てが新しく、新鮮ですが、見知らぬ土地ゆえの不安も感じます。それが、半年も経つと不思議なもので、いつの間にか自分の土地になっています。私もこれまで、大阪、京都、兵庫、東京と、住む街を変えてきました。数えてみると、11回も転居しているようです。住めば都という言葉は、よく言ったものだと感じます。

 人も同じで、初対面はぎこちなくても、それから何度も会っていると、その人のお人柄もわかるようになり、こちらのことも知っていただくことになり、そこに安心感や親しみが芽生えてきます。人見知りの私は、初対面から人と打ち解けることができる人がうらやましくもあります。

 話を戻して、普段から接しているものに安心感や親しみを覚えるというのは、何も人や土地だけではありません。もし、明日から、郵便ポストが黄色に変わるとしたら、みなさん、どうでしょうか。子供のころから、赤い郵便ポストしか見たことがありませんが、それが突然黄色に変わると、、、出した郵便物が、本当に届くのか不安になります。心配性の私は、郵便ポストには投函しなくなるかもしれません。直接、郵便局へもっていくかもしれません。

 コカコーラーの缶がショッキングピンクだったら、いくら “Coca-Cola” の文字が表示されていても、あまり飲みたいと思わないかもしれません。何か刺激的な味でもするのかと想像してしまいます。やっぱり、赤色の缶に親しみを感じます。

 ところで、宝飾品で、淡い青色といえば、皆さんは、何を連想されるでしょうか。男性はともかく、多くの女性がTiffany & Co. を連想するのではないでしょうか。女性から絶大な人気を誇る、宝飾品ブランドTiffany & Co. ですが(私自身は店舗に入るだけで緊張します(笑))、淡いブルーをカンパニーカラーとしています。このブルーはティファニーブルーと呼ばれており、宝飾品を包装する箱や手さげの袋などにもティファニーブルーが用いられています。このティファニーブルーですが、1853年から使われているそうです。160年以上も使い続けていることになります。  このティファニーブルーは、「こまどり」の卵の色に由来するとのこと。「こまどり」は、イギリスではなじみの深い野鳥で、こまどりの卵の色は、当時のイギリス王朝でも、台帳等の重要な書類の表紙に使われていたそうです。Tiffany & Co. の創業者チャールズ・ルイス・ティファニーの高潔なものを提供したいという想いが、ティファニーブルーには、込められているのだろうと思います。 。

2015.08.03

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